ガウディとサグラダ・ファミリア展2023年06月13日

東京国立近代美術館で開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」初日に訪れた。ガウディの作品に初めて出会ったのは、1984年に発行された「ガウディの宇宙 細江英公写真集」にて。

その中で建築というよりも、不随するものたちのそれぞれの形のフォルムやデザインに惹かれた。建物の基本ラインの曲線やそれらにちりばめられた個性的なオブジェ。当時はネットによる情報なども入らず、この写真集だけがその存在を知る唯一のものだったことを覚えている。

長いあいだ、未完の聖堂と言われていたサグラダ・ファミリアの完成も近くなり、図面や模型、写真と最新の映像が100点以上も集結していた。

特に後半のNHKの映像はすばらしく、現場に行っても肉眼では中々確認できない細部までの詳細が伝わってくる。このあといくつかの映像記録を見ることもできるそうだ。

関連番組情報
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38687


◆展覧会見どころより------

1.ガウディの創造の源泉を探ります
ガウディはゼロから独創的な建築を創造したわけではありません。ガウディの才能は、西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す形の神秘を貪欲に吸収し、そこから独自の形と法則を生み出したことにあります。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探ります。

2.サグラダ・ファミリア聖堂の建設のプロセスが明らかに
この聖堂建設プロジェクトは誰の発案ではじまり、その後どう変遷したのか。模型を修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、140年を超える長い建設の過程でガウディ没後にプロジェクトを引き継いだ人々の創意工夫にも光を当てます。

3.総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界をひもときます
ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、聖書の内容を表現する彫刻の制作に取り組むほか、外観・内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らし、諸芸術を総合する場として聖堂を構想しました。本展では、ガウディの彫刻術にも焦点を当てることで聖堂の豊かな世界に迫ります。

4.サグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を空中散歩
NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策。ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化も圧巻です。マリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、最新の映像を通して伝えます。

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
https://gaudi2023-24.jp/

愛馬が突然に…2023年06月14日

数日前、乗馬倶楽部で毎週騎乗していた馬が亡くなった。

朝、倶楽部に行くと「毎週いつも一緒だった馬よね、迎えが来る前にお線香をあげたほうが…」と突然声をかけられ、何のことか理解できなかった。
馬房の入口にシートをかけられた大きなものが…その前に急ごしらえの献花台…写真を見るとそれこそここ数年いつも一緒だった愛馬(自馬ではないが)のJくんが…頭に手をやるとまだ少しぬくもりが…。

驚きと悲しみが一緒に押し寄せてきて、しばらく言葉を失う…あまりに突然で頭の中は真っ白に…。

馬によくある消化器官の疾病(疝痛)だそうで、昨晩まで治療し様子をみていたところ今朝眠るように…とのこと。苦しまなかったということだけで少し安堵するが…。

2012年U.S.A生まれ、8歳まで競技にでてからこの倶楽部に入舎。
ここ数年かけて、やっと走ることから馬術の動きに慣れコンタクトがとれるようになってきた。経路練習も少しずつ馬に負担のないようにポイントで取り入れてきたばかり…倶楽部にとっても期待の星だったろうに…。

何しろ元気がよくやんちゃだったこともあり、多くの人に良くも悪くも想い出を残してきただろう。自分の主張はよく甘噛みでアピールしていたので取り扱いが少し難しいところもあり、最近は馬房に「噛まれないように注意」の看板が取り付けられ「要注意馬になっちゃったよ」と大笑いしていたところ…。

その後の他の馬の騎乗でも、Jくんの癖が蘇り何度も呆然とした。
すぐ後に新馬のSくんほか数頭でいつもの馬場で騎乗、背中にいるのにもかかわらず、いつになく数頭で嘶いたりしてたけど突然仲間がいなくなったことに何かを感じることはあるのかな~話をきいてみたい。

命あるものいつかは…わかってはいるけれど突然で若すぎる…最後に見送ったこともあり、しばらく喪失感は続きそう…空の上で仲間たちとどうか安らかに眠ってね。

特別展 メキシコ展~東京国立博物館2023年06月16日

特別展 メキシコ展~東京国立博物館
東京国立博物館で開催が始まった特別展 古代メキシコ展を訪れました。少し前からとても楽しみにしていた企画、初日だったせいか多くの人が展示を見に来ていました。

古代メキシコについては、中学生の頃から新書「インカ帝国: 砂漠と高山の文明」「古代アステカ王国―征服された黄金の国」などを愛読していたこともあり、その後遺跡が発見された時などはとてもワクワクしたことを覚えています。

オルメカ文明、インカ帝国やマヤ、アステカなど各文明についての企画も過去に多くあったけれど、古代メキシコとしてまとまった展覧会が開催されたことはとても興味深いものがありました。それぞれの遺跡でも近年にかけて発掘が進んでいるのだろうなと…。

展示の内容も巨大な都市遺跡であるテオティワカン文明から「死のディスク石彫」など普段メキシコ国立人類学博物館で展示されている主な遺物など出土品が多数やってきました。よくぞこれだけの遺物をまとめてくれましたと隅々まで時間をかけてまわってしまいました。

ナショジオのサイトでも詳しく解説があります
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20121127/331997/?P=3
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/092000357/

今後もまだまだ発掘は進行しています…高性能センサー(LiDAR-ライダー)を使用した空からの調査の結果は驚きで、まるで密林の中をレントゲン撮影しているようでびっくりしました。

特別展「古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン」
https://mexico2023.exhibit.jp/

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6432790806780820&type=3

伊豆シャボテン公園とハシビロコウ2023年06月24日

伊豆シャボテン動物公園
伊豆半島には家族旅行でもよく訪れますが、先月久しぶりに伊豆シャボテン公園に立ち寄りました。アステカ・オルテカ・マヤなどのメキシコの古代文化の石彫レプリカがあちらこちらに配される園内では、自由に行き来するクジャクやリスザルたちに遭遇します。

アルパカやカピバラ、耳の長いめずらしいミミナガヤギたちも…山羊にはかわいい赤ちゃんも誕生していました(もちろん耳が長い)。ここには私の興味のあるものがたくさんあり、20年前以上前から何度も足を運んでいます。

メキシコ古代文化の石彫レプリカはもちろんのこと、フクロウ、オウギバトやオウム、白いクジャク、多種のサボテンと多肉植物、熱帯植物、そしてハシビロコウ…と気になるものが勢ぞろい。

初めてここを訪れた時のこと…レストラン脇、休憩場所のテーブルのまわりを大きな鳥が自由に歩いていました。初めてみる鳥で、しかも人の腰の高さくらいの背丈で目の前に放し飼いにされているのですから、その姿に目がクギ付けになったことを思い出します。

それがハシビロコウのビルくんとの最初の出会い。
それから訪れるたびにその姿を確認していましたが、残念なことに2020年8月6日に老衰で旅立ちました。推定年齢は50歳以上で人間の年に換算すると100歳以上の記録的な長寿だったそう。

その後の解剖の結果、なんと性別がメスだということでビルじいさんではなく、ばあさんであったということが判明したそうで…思わず笑ってしまいました。先日訪れた時には、みごとな剥製になっていて献花台にはたくさんの花が手向けられていました。ハシビロコウは世界中でも数が少なく絶滅危惧種に指定されているそうです。動物園などで十数羽を飼育している日本は多いほうで、東京でも上野で会うことができます。

園内を散策すると、クジャクがみごとな羽を広げアピールしている後ろでポニーがゆったりと過ごしていたり…池のまわりにはサルたちが木々の間を飛び回り…館内にはめずらしい動物たちが…そして熱帯性植物たち。伊豆半島の中でも城ケ崎の海岸線の柱状節理と共に、どんなに時間をかけても私には飽きない場所となっているのでした。

伊豆シャボテン動物公園
https://izushaboten.com/

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6488746617851905&type=3