新居にて新年を迎える2021年01月01日

昨年は年初から新型ウィルスの影響で世の中が変化を続けているけど、無事新居にて新年を迎える。

自分の生活の中では基本的に仕事はテレワーク、出かける先は自然の中か人の少ないところ、近くで向き合うのは馬、友人とのやりとりや買い物もオンラインが主という普段の日々。そのせいかあまり日々の生活に変わりはなかった。

30年以上前から打合せやコンサルティングの顔合わせ以外の仕事はほぼテレワークで旅先にもPC持参。当時はモジュラージャックの接続環境がないところ(山間部)では公衆電話での接続などということも…テレワークのためのオンライン講座の開設なども今となっては懐かしい。

そうとはいえ、世間の状況とは別に夏以降は怒涛の日々の連続だった。昨年夏、湘南の自宅の建て替えが決まり、荷物を整理しながら東京の家に運び込んだところで、東京の家の解体が決まるという…予想もできない展開に…取り壊しのため不要なものはすべて置いたままでの引っ越しができる状況になり、思わず良い結果になる。

引っ越しは仮住まいも含め3回目だけど、荷物の整理というのがいちばんの難題で処分する時間のないものは置いていけないので持ってきたのが現状。今回はそれらをすっきりと整理できた。

家族構成も変化し、先々自分でできることにも限界がある。
今回は自分たちで運べないものは持ち込まないことにし、家具や収納類も自分で持てるか重いものはキャスターを付けられるか分割できるものだけチョイス。
(両親の家などを整理していて、残されたら悩むものがあることを知ったこともある)

その間、猛暑日が続く夏、家族が増え、一時的に入院するものあり…数年分の作業が一気に押し寄せたような昨年後半が終わった。

今年もまだまだ余波は続くけど、基本的に人のいるところには行かない日々だったので、乗馬も美術鑑賞も続けられているのがリフレッシュできる時間。また今年もこうしてあっという間に日々がすぎていくのだな~。

乗馬倶楽部にて初騎乗2021年01月04日

今日は馬場にて初乗り。
(会いに行くのは馬…今までと変わりない頻度で乗馬は継続)

馬と向き合う…ただその背に乗るだけでなく騎座と手綱の握りだけで会話をしながら折り合いをつけていく。

人馬共に程よい手綱の張り具合と背中に負担にならない人の動き。
手綱は強く引くでもなく緩めるでもなく…そして指の握りだけのコンタクトで意思の疎通を試みる。

長年続けていても、その日の馬の調子や自分の体幹バランスの崩れから微妙に状態は変わり、騎乗するたびにその日を振り返るけど同じ状態は二度とない。

毎回、折り合いをつけながら理想的な動きを作り、きれいな図形運動ができるようにトライしつづける。

本年初の展覧会はエジプト展2021年01月09日

江戸東京博物館で開催されている特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」へ  https://egypt-ten2021.jp/

美術館や博物館の観覧は予約制で人数制限がある中での鑑賞。
大型バスが来ることもなく、館内でおしゃべりしている人もいない、朝から列に並ぶこともなく、以前より断然鑑賞しやすい環境になっている。

緊急事態宣言が再発令されている中、早朝人の少ない時間に訪れる。

展示は日本初展示のものも多く見ごたえがあった。

アルバムの更新再開2021年01月10日

昨年後半からの慌ただしい日々の雑務に追われ、FBに記録しているアルバムの整理が滞っていた。

昨年末は多数の展示を観に美術館を訪れたので、これから少しずつ遡って整理していこう。

緊急事態宣言が再発令され、鑑賞への気配りも万全の中でもこれから休館される美術館もあるだろう。

すばらしい企画をたくさんの人に観てもらいたいけど…こんな情勢の中で運営している方々の葛藤も多いかと思う。

石岡瑛子の大規模回顧展2021年01月12日

2020年12月10日 東京都現代美術館 石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
2020年に東京都現代美術館(MOT)にて開催されていた石岡瑛子の大規模回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

「ドラキュラ」の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したときは、素晴らしい仕事をする日本の女性がいるのだなと感じたものだけど、その後月日が過ぎ…いつのまにか手元にあるのは「落下の王国」「ザ・セル」

映画はストーリーや監督、配役などに目が行きがちだけど、両作品とも彼女の衣装デザインだとは知らないで入手していた。自分でDVDを手元に置くなど滅多にないのだけど、その中のふたつの衣装を手掛けたのが彼女だったとは…その映像美の一部となるものが心の琴線に触れていたのだろう。(どちらもターセム・シン監督)

受賞した作品の衣装他、1960〜70年代のポスターなど、広告での作品も多数展示があり、興味深くゆったりと会場をまわった。

遺作となった映画「白雪姫と鏡の女王」会場内で別な視点から観ることができ、それらも含めて改めて素晴らしい作品の数々が残されたものだと感慨深い時間だった。

帰宅後、何度も「落下の王国」のシーンを眺める…世界中の世界遺産となっている場所での撮影もあるが、やはりどこを切り取っても美しい…。

東京都現代美術館ではこの夏、横尾忠則の大規模な個展が予定されている。

記録をFBのアルバムにアップした。写真撮影はできないので資料だけ…。

新しい庭の風景2021年01月14日

色とりどりの季節の花が咲き、鳥たちが毎日のように遊びにきていた昨年まで住んでいた家の庭。
(写真は新居で初対面したメジロ)

我家の植物だけではなく実家などから預かっていたものもあり、大き目な鉢植えなどにして育て、いつでも移動できるようにしていた。そんなこともあり、猛暑が落ち着いたころにゆっくりと時間をかけて整理することができた。

植え込まれた植栽の椿や金木犀、イチジクやビワ、巨大化したクワズイモ、毎年みごとな黄色い大きな花を咲かせるエンジェルトランペット…これらの大物はネットでの声掛けで引き継いで育ててくれる方がすぐにみつかりシャベル持参で車で引き取りに来てくれる方もいた。

柚子の鉢植えなどは、持ち帰るとアゲハの幼虫が一緒で子供が大喜びしたなどと意外なところで感謝されたのは忘れられない。

新居の部屋は広くなったけど、庭は1/4程の広さとコンパクトになった。それでもお気に入りの植物たちの手入れをするにはちょうどよい広さだ。旅行や趣味、仕事の雑務も忙しい日々と気候変動で夏の猛暑が続き、以前より庭でゆったりと過ごす時間も短くなったような気がする。

椿やモミジ、小さな杉やガジュマルなども剪定し小型の鉢に盆栽化し、多肉植物は整理して寄せ植え、あとは水草や球根類とハーブをメインに移動した。庭にはまだ金魚やメダカもいるのでにぎやかなことには変わりない。

メダカは水草と共にかなりの個体を昨年のうちに譲ったのだけど、卵から孵ったものが数十匹も残っていた。気温も下がり室内の水槽に移動したら、日当たりもよいせいか毎日キラキラと元気に動き回っている。

移動したまま、寒い日が続き庭の植物の配置も決まらないまま数カ月…早朝出がけにウグイスも見かけたが、今日ふと外を見るとメジロが遊びに来ていた。都内でも世田谷は緑の多い地域のせいか木々のあるところには野鳥が飛び交っている。

横浜美術館 「トライアローグ」2021年01月17日

横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館の3館から作品が集結した企画
コレクション展「トライアローグ」が開催されている。(2020年12月鑑賞)

各館より集結した作風の違うピカソ4点や昨年アーティゾン美術館で観たスイスの画家パウル・クレー。マティス、ムンク、シャガール、マン・レイ、ミロ、ダリ、ジャコメッティ、シュルレアリスムの作家からアンディ・ウォーホル、近年六本木で展覧会が開催されたクリスチャン・ボルタンスキーの作品まで。

第I章 1900sーー アートの地殻変動
第II章 1930sーー アートの磁場転換
第III章 1960sーー アートの多元化

幅広いジャンルの名作が一同に観られるのはとても貴重な機会だ。
最初の会場の横浜美術館は、この企画展のあと大規模改修工事のための長期休館に入る予定だそう。

https://yokohama.art.museum/special/2020/trialogue/index.html

ピカソセラミックの世界2021年01月22日

箱根 彫刻の森 ピカソ館
2020年12月、南青山の住宅街に新たにオープンしたヨックモックミュージアムにてピカソの陶器を久ぶりに観た。なぜお菓子のヨックモックが…と思ったら、ヨックモックグループとして30年以上かけて500点以上が収集されたそう。

箱根で初めてピカソの陶器に出会ったのは、ずいぶんと前のこと。
それからしばらく月日は過ぎ、2019年の開館50周年記念事業 「ピカソ館リニューアルオープン」で再会した。(写真はきれいになった箱根のピカソ館)
https://www.hakone-oam.or.jp/

箱根の彫刻の森美術館が所蔵するピカソコレクションの数は300点以上。そして、他であまり見ることはできない、ピカソの娘から譲られた陶器が多数存在することに驚いた。ピカソが陶器の制作を始めたのは晩年(65歳くらい)からのことだそう。

お皿に描かれた顔、独特の突起のある形の壷…それらのピカソ・エディションが南青山の新たな場所に集結していた。その制作風景の貴重な動画も見ることができる。

独特な彩色の陶器は、自然光の下では色彩がとても鮮やかに見えるという。2階の開放的なスペースには、壁一面に展示された陶器の片隅にピカソが愛用していた椅子も展示されていた。

開館記念 『ピカソ:コート・ダジュールの生活』展
知られざるピカソセラミックの世界
https://yokumokumuseum.com/

緊急事態宣言で臨時休館となっていましたが、1月13日(水)より開館時間を11時~16時に変更してオープン。

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大切なことは見つけることであって、
探すことではない。
芸術家とは見つける人だ。
芸術にあっては、意図は何の価値もなく、
スペインの諺(ことわざ)の
「愛は議論ではなく事実で試される」
のように、大事なのは行動である。

─── ピカソ