伊豆シャボテン公園とハシビロコウ2023年06月24日

伊豆シャボテン動物公園
伊豆半島には家族旅行でもよく訪れますが、先月久しぶりに伊豆シャボテン公園に立ち寄りました。アステカ・オルテカ・マヤなどのメキシコの古代文化の石彫レプリカがあちらこちらに配される園内では、自由に行き来するクジャクやリスザルたちに遭遇します。

アルパカやカピバラ、耳の長いめずらしいミミナガヤギたちも…山羊にはかわいい赤ちゃんも誕生していました(もちろん耳が長い)。ここには私の興味のあるものがたくさんあり、20年前以上前から何度も足を運んでいます。

メキシコ古代文化の石彫レプリカはもちろんのこと、フクロウ、オウギバトやオウム、白いクジャク、多種のサボテンと多肉植物、熱帯植物、そしてハシビロコウ…と気になるものが勢ぞろい。

初めてここを訪れた時のこと…レストラン脇、休憩場所のテーブルのまわりを大きな鳥が自由に歩いていました。初めてみる鳥で、しかも人の腰の高さくらいの背丈で目の前に放し飼いにされているのですから、その姿に目がクギ付けになったことを思い出します。

それがハシビロコウのビルくんとの最初の出会い。
それから訪れるたびにその姿を確認していましたが、残念なことに2020年8月6日に老衰で旅立ちました。推定年齢は50歳以上で人間の年に換算すると100歳以上の記録的な長寿だったそう。

その後の解剖の結果、なんと性別がメスだということでビルじいさんではなく、ばあさんであったということが判明したそうで…思わず笑ってしまいました。先日訪れた時には、みごとな剥製になっていて献花台にはたくさんの花が手向けられていました。ハシビロコウは世界中でも数が少なく絶滅危惧種に指定されているそうです。動物園などで十数羽を飼育している日本は多いほうで、東京でも上野で会うことができます。

園内を散策すると、クジャクがみごとな羽を広げアピールしている後ろでポニーがゆったりと過ごしていたり…池のまわりにはサルたちが木々の間を飛び回り…館内にはめずらしい動物たちが…そして熱帯性植物たち。伊豆半島の中でも城ケ崎の海岸線の柱状節理と共に、どんなに時間をかけても私には飽きない場所となっているのでした。

伊豆シャボテン動物公園
https://izushaboten.com/

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6488746617851905&type=3

特別展 メキシコ展~東京国立博物館2023年06月16日

特別展 メキシコ展~東京国立博物館
東京国立博物館で開催が始まった特別展 古代メキシコ展を訪れました。少し前からとても楽しみにしていた企画、初日だったせいか多くの人が展示を見に来ていました。

古代メキシコについては、中学生の頃から新書「インカ帝国: 砂漠と高山の文明」「古代アステカ王国―征服された黄金の国」などを愛読していたこともあり、その後遺跡が発見された時などはとてもワクワクしたことを覚えています。

オルメカ文明、インカ帝国やマヤ、アステカなど各文明についての企画も過去に多くあったけれど、古代メキシコとしてまとまった展覧会が開催されたことはとても興味深いものがありました。それぞれの遺跡でも近年にかけて発掘が進んでいるのだろうなと…。

展示の内容も巨大な都市遺跡であるテオティワカン文明から「死のディスク石彫」など普段メキシコ国立人類学博物館で展示されている主な遺物など出土品が多数やってきました。よくぞこれだけの遺物をまとめてくれましたと隅々まで時間をかけてまわってしまいました。

ナショジオのサイトでも詳しく解説があります
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20121127/331997/?P=3
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/092000357/

今後もまだまだ発掘は進行しています…高性能センサー(LiDAR-ライダー)を使用した空からの調査の結果は驚きで、まるで密林の中をレントゲン撮影しているようでびっくりしました。

特別展「古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン」
https://mexico2023.exhibit.jp/

写真はFBのアルバムに
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愛馬が突然に…2023年06月14日

数日前、乗馬倶楽部で毎週騎乗していた馬が亡くなった。

朝、倶楽部に行くと「毎週いつも一緒だった馬よね、迎えが来る前にお線香をあげたほうが…」と突然声をかけられ、何のことか理解できなかった。
馬房の入口にシートをかけられた大きなものが…その前に急ごしらえの献花台…写真を見るとそれこそここ数年いつも一緒だった愛馬(自馬ではないが)のJくんが…頭に手をやるとまだ少しぬくもりが…。

驚きと悲しみが一緒に押し寄せてきて、しばらく言葉を失う…あまりに突然で頭の中は真っ白に…。

馬によくある消化器官の疾病(疝痛)だそうで、昨晩まで治療し様子をみていたところ今朝眠るように…とのこと。苦しまなかったということだけで少し安堵するが…。

2012年U.S.A生まれ、8歳まで競技にでてからこの倶楽部に入舎。
ここ数年かけて、やっと走ることから馬術の動きに慣れコンタクトがとれるようになってきた。経路練習も少しずつ馬に負担のないようにポイントで取り入れてきたばかり…倶楽部にとっても期待の星だったろうに…。

何しろ元気がよくやんちゃだったこともあり、多くの人に良くも悪くも想い出を残してきただろう。自分の主張はよく甘噛みでアピールしていたので取り扱いが少し難しいところもあり、最近は馬房に「噛まれないように注意」の看板が取り付けられ「要注意馬になっちゃったよ」と大笑いしていたところ…。

その後の他の馬の騎乗でも、Jくんの癖が蘇り何度も呆然とした。
すぐ後に新馬のSくんほか数頭でいつもの馬場で騎乗、背中にいるのにもかかわらず、いつになく数頭で嘶いたりしてたけど突然仲間がいなくなったことに何かを感じることはあるのかな~話をきいてみたい。

命あるものいつかは…わかってはいるけれど突然で若すぎる…最後に見送ったこともあり、しばらく喪失感は続きそう…空の上で仲間たちとどうか安らかに眠ってね。

ガウディとサグラダ・ファミリア展2023年06月13日

東京国立近代美術館で開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」初日に訪れた。ガウディの作品に初めて出会ったのは、1984年に発行された「ガウディの宇宙 細江英公写真集」にて。

その中で建築というよりも、不随するものたちのそれぞれの形のフォルムやデザインに惹かれた。建物の基本ラインの曲線やそれらにちりばめられた個性的なオブジェ。当時はネットによる情報なども入らず、この写真集だけがその存在を知る唯一のものだったことを覚えている。

長いあいだ、未完の聖堂と言われていたサグラダ・ファミリアの完成も近くなり、図面や模型、写真と最新の映像が100点以上も集結していた。

特に後半のNHKの映像はすばらしく、現場に行っても肉眼では中々確認できない細部までの詳細が伝わってくる。このあといくつかの映像記録を見ることもできるそうだ。

関連番組情報
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38687


◆展覧会見どころより------

1.ガウディの創造の源泉を探ります
ガウディはゼロから独創的な建築を創造したわけではありません。ガウディの才能は、西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す形の神秘を貪欲に吸収し、そこから独自の形と法則を生み出したことにあります。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探ります。

2.サグラダ・ファミリア聖堂の建設のプロセスが明らかに
この聖堂建設プロジェクトは誰の発案ではじまり、その後どう変遷したのか。模型を修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、140年を超える長い建設の過程でガウディ没後にプロジェクトを引き継いだ人々の創意工夫にも光を当てます。

3.総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界をひもときます
ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、聖書の内容を表現する彫刻の制作に取り組むほか、外観・内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らし、諸芸術を総合する場として聖堂を構想しました。本展では、ガウディの彫刻術にも焦点を当てることで聖堂の豊かな世界に迫ります。

4.サグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を空中散歩
NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策。ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化も圧巻です。マリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、最新の映像を通して伝えます。

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
https://gaudi2023-24.jp/

ヒスイカズラを見に行ったらバラが満開に2023年05月13日

我が家の旅行は平日か連休明けに行くのが慣例になっています。
4月のGW前の旅はみごとに貸し切り状態でした。
久しぶりに温泉プールで泳ぎ、プールサイドのジャグジーでゆったりと…。

そして、GW明けには大磯の家から近い小田原フラワーパークを訪れました。

ヒスイカズラという青い花が大好きで、もう何年も前から開花を楽しみにしています。藤のような棚に育った木からはいくつもの花房が下がっていました。それにめずらしい熱帯植物も巨大に育っています。

それから予想外だったのがバラの花。

温室前のバラが満開になっていて、平日のせいか人もまばらでこちらもゆったりと楽しめました。大輪が多く、種もさまざま。あまりバラに興味がない人でも足がむいてしまうでしょう。植物の販売コーナーの横からすぐに広がり無料で休憩しながら花に埋もれられる場所は特にバラ好きでなくてもうれしいでしょうね。たくさんの花を満喫した1日になりました。

写真はFBのアルバムに

ヒスイカズラ
https://www.facebook.com/photo/?fbid=6310949642298271&set=pcb.6310950802298155
バラ
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鳩がベランダで雨宿り2023年05月08日

ベランダに現れた鳩
強風が続いていたある日…出窓の外に視線を感じて目をやると、一羽の鳩が手すり越しにこちらの様子をみていた。半分隠れているらしいが、頭丸出しで思わず笑ってしまった。

さらに翌日の大雨と強風に手摺で耐えている姿はかわいそうだけど、鳩を生活圏に入れるわけにはいかない。知らなかったけど鳩は「鳥獣保護法」の対象になっているらしく、居ついてしまえばやたらに手出しできない感じなのである。

育てている鉢には、ティータイムにはかかせないレモンバームやミント、レモングラス、そしてタイム、ローズマリー、パセリやパクチー、サンチュ、トマト、小さな芽を摘んで使うベビーリーフなどいろいろな日常使いの小さな野菜やハーブ類が並んでいる。衛生的に鳥との共存はありえないことだ。

大雨も凌げて、翌日からは現れないだろうと思っていた矢先に手摺に降り立った一羽の鳩。口には木の枝を数本くわえていたのにはびっくり…そしてベランダの様子が昨日とは少し変わっていることに気づいたのか、しばらくの間動きが固まっていた…それから飛び立っていった。
(鳥が隠れそうな隙間をなくしておいたのだ)

まさか、ここで子育てするつもりだったのか。
そういえば必ず2羽でやってきて、はなれたところからもこちらの様子を見ていたようだ。雨宿りくらいならいいけど、鳩に気に入られないようにベランダの見通しをよくするのが雑務の最優先になってしまったみたい。

写真はFBのアルバムに
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やっと探し出した「ローレンス・アロマ・タデマ」2023年05月05日

二つの古い事柄から、ひとつの絵が紐解かれた話…。

随分と前のことになるけど、古代ローマなどの生活と当時の装飾を題材にした絵を描いたローレンス・アルマ=タデマ。特にまわりの風景や花だけでなく大理石や布の質感そして細密で色鮮やかな絵に目を奪われた。

それはもう20年以上前、そのお気に入りの絵をプリントしたものをファイルケースの表紙にしていたのだけど、整理したときに古くなり処分したようで、その絵の作者がどうしても思い出せないまま日々が過ぎた。

「あの絵を描いたのは誰だっけ??」とか「描いた人の名前って何だっけ??」なんてことは、最近よくあることで…そんなことでどうしてもその絵がでてこない…というか検索できないまま月日が過ぎた。

そしてもうひとつ…
こちらももう20年以上前のことだけど、エルメスのギャラリーにダリとディズニーの合作映像を観に行く準備をしていた朝のこと…家族が突然の痛みで救急搬送された。詳しくは別にするけど…そのため楽しみにしていた映像鑑賞は中止に…。

最近ディズニーの映像に関する記事を読み、そのことを思い出して検索すると映像をみつけた、その検索中にあれこれと見ているうちに「ローレンス」というキーワードを何気なく思い出したのだ。

そこで、「ローレンス、古代、絵画」と検索するとすぐにこの名前がでてきた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ローレンス アルマ タデマ

これで、この人の作品を存分に確認できることになった。
本当に記憶を紐解くのに何がきっかけになるかわからないものだ。

まだひとつ解決していない絵があるので、そのうちに探してみようかと思う。

いろいろと思いを巡らせてもなかなか蘇ってこない記憶もあるけど、検索の力は本当にたよりになるなぁと思う今日このごろ…。

DIC川村記念美術館を訪れる2023年04月07日

千葉の旅の終わりにDIC川村記念美術館を訪れた。

東京以外の地域で、私的にぜひ訪れたい美術館にいつも入っていながら後回しになっていた場所。
https://kawamura-museum.dic.co.jp/

初めての観覧は「芸術家たちの南仏」という企画。そして素晴らしいコレクションの数々。会場をまわりながら、作品だけでなくその展示構成やまわりの風景との調和に只々感嘆した。

美術館の敷地自体が、北総台地と呼ばれる緑溢れる自然の中に…その広さは約3万坪だそうで、美術館への道には野鳥の声が響き渡り、その先の池には白鳥が…緑の上には水鳥の群れが置物のように集う。見たこともないくらいゆったりとした風景の中を進むと、フランク・ステラ(Frank STELLA)の「リュネヴィル」という巨大な金属の塊が姿を現す。入口からすごいインパクトだった。その他にも野外にはヘンリー・ムーアのブロンズなども。

敷地内の自然
https://kawamura-museum.dic.co.jp/nature/

展示室内には、ピカソやシャガール、デュフィ、マティス~2Fには、主なコレクション、レンブラント、モネ、ピカソに続き、ここにもジョゼフ・コーネルの七つの箱が…。

横浜美術館「トライアローグ展」でも見たエルンストの「ポーランドの騎士」、マティスの「ジャズ」シリーズ、ジャガール「ダフニスとクロエ」より6点、「オデュッセイア」より6点、なくなる2年前に制作された「緑、赤、青の恋人たち」、めずらしいタピストリー

また、マティスが礼拝堂を修復献堂していたことは初めて知りました。
自身が「生涯の最高傑作」というロザリオ礼拝堂は、ニースから北西へ約20kmにあるヴァンス(Vence)という町にあるそう。

晩年の数年間に手掛けた礼拝堂のテーマは「空・植物・光」。そして理想の空間を完成させた3年後にその生涯を閉じたそう。

マティスやシャガールだけではない、ピカソやデュフィなどもこれだけ多くの作品が集う機会は中々ないでしょう。

今見られるコレクション
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/collection-current/
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/collection/

本当にこんなに素晴らしい作品を一堂に揃えてくれてありがとうという1日で、心が始終ニコニコしていた。

帰途は久しぶりに湾岸を走り都内に…しばらくは余韻が続くだろう。
そして、今日は風も強く庭園まで周る時間がなかったこともあり、きっとそう遠くはないうちに再訪してしまうだろうなと思った。

それにしても今日は海辺だけでなく、都心でもすごい雨風だったようだ。また鳥たちの巣が飛ばされないかと少し心配になる…。

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo/?fbid=6199616296764940&set=a.5957774504282455


DIC川村記念美術館 https://kawamura-museum.dic.co.jp/

今年は欄の花が満開になる2023年04月01日

今年は、出窓のあたりにまとめてあるデンドロビウムや胡蝶蘭の鉢に花芽がたくさんついた。そんなに手入れをしているわけでもないのに、水分量や温度などの環境が整っていたのか、びっくりするほどたくさんの花が開花した。

そして小さな白い花と豊な香りのデンドロビウム・キンギアナム。昨年から外に置いたままだったのに温暖だったせいか、こちらも花芽ができてたくさんの花を咲かせてくれた。株が大きくなったので育ててくれる方に分けてお譲りすることに…。

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo?fbid=6290488354344400&set=pcb.6290493417677227

春の訪れに花もメダカも目覚める2023年03月18日

3月になり気温が上昇してきた。
それと同時に、出窓や外に出してそのままになっている鉢から新芽が出たり花が咲き復活してきた。雑用に追われ、放置気味の植物たちの生命力にびっくり。

昨年からある花の復活
母の日のカーネーション、旅先でいただいた金魚草、菊の仲間、そしてトマトまで実をつけていた。いくつかの蘭の鉢は花芽がたくさん出てきて開花が楽しみ。

年末に植えたパクチーの柔らかい新芽が食卓を彩ってくれるのはありがたい。昨年までの旧居からの引っ越しと大磯の家の新築による引っ越しが重なり、新居に運び込んだ植物は数家族分。それらの新たな落ち着き先の整理が先で、まだ植物に手間をかける時間が中々とれないけど、今年はサラダにできそうなものから少しずつ種を蒔こうかな。

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo/?fbid=6139326539460583&set=pcb.6139327679460469