DIC川村記念美術館を訪れる2023年04月07日

千葉の旅の終わりにDIC川村記念美術館を訪れた。

東京以外の地域で、私的にぜひ訪れたい美術館にいつも入っていながら後回しになっていた場所。
https://kawamura-museum.dic.co.jp/

初めての観覧は「芸術家たちの南仏」という企画。そして素晴らしいコレクションの数々。会場をまわりながら、作品だけでなくその展示構成やまわりの風景との調和に只々感嘆した。

美術館の敷地自体が、北総台地と呼ばれる緑溢れる自然の中に…その広さは約3万坪だそうで、美術館への道には野鳥の声が響き渡り、その先の池には白鳥が…緑の上には水鳥の群れが置物のように集う。見たこともないくらいゆったりとした風景の中を進むと、フランク・ステラ(Frank STELLA)の「リュネヴィル」という巨大な金属の塊が姿を現す。入口からすごいインパクトだった。その他にも野外にはヘンリー・ムーアのブロンズなども。

敷地内の自然
https://kawamura-museum.dic.co.jp/nature/

展示室内には、ピカソやシャガール、デュフィ、マティス~2Fには、主なコレクション、レンブラント、モネ、ピカソに続き、ここにもジョゼフ・コーネルの七つの箱が…。

横浜美術館「トライアローグ展」でも見たエルンストの「ポーランドの騎士」、マティスの「ジャズ」シリーズ、ジャガール「ダフニスとクロエ」より6点、「オデュッセイア」より6点、なくなる2年前に制作された「緑、赤、青の恋人たち」、めずらしいタピストリー

また、マティスが礼拝堂を修復献堂していたことは初めて知りました。
自身が「生涯の最高傑作」というロザリオ礼拝堂は、ニースから北西へ約20kmにあるヴァンス(Vence)という町にあるそう。

晩年の数年間に手掛けた礼拝堂のテーマは「空・植物・光」。そして理想の空間を完成させた3年後にその生涯を閉じたそう。

マティスやシャガールだけではない、ピカソやデュフィなどもこれだけ多くの作品が集う機会は中々ないでしょう。

今見られるコレクション
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/collection-current/
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/collection/

本当にこんなに素晴らしい作品を一堂に揃えてくれてありがとうという1日で、心が始終ニコニコしていた。

帰途は久しぶりに湾岸を走り都内に…しばらくは余韻が続くだろう。
そして、今日は風も強く庭園まで周る時間がなかったこともあり、きっとそう遠くはないうちに再訪してしまうだろうなと思った。

それにしても今日は海辺だけでなく、都心でもすごい雨風だったようだ。また鳥たちの巣が飛ばされないかと少し心配になる…。

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo/?fbid=6199616296764940&set=a.5957774504282455


DIC川村記念美術館 https://kawamura-museum.dic.co.jp/

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