2023年 初日の出(世田谷自宅より)2023年01月01日

2023年 初日の出(世田谷自宅より)
今年もよろしくお願いいたします。

夜明け前、少しずつ明るくなってくる空の下に富士山が顔をだし、左手の空には初日の出が雲間から現れようとしていた。

自宅前の広場には早朝にもかかわらず、すがすがしい景色を見るためにたくさんの人々が集まっていたのにはびっくり。多摩川の水流によって、長い年月をかけて削られた大地が続く段丘(国分寺崖線上)の上は、湧き水も多く緑が豊かに残る貴重な場所だそう。

年末年始は人出も多くなるので外出はあまりせずに自宅でゆっくりと過ごすことが多い。今年は一昨年から続く引っ越しの片付けで家の中もずいぶんとすっきりとしてきたけど、まだまだ各所での雑用が多くなりそうな気配…よく断捨離などという言葉を聞くけど、引っ越しのために必然的に年齢に見合った動線と荷物のスリム化ができてしまったのはよかったことだった。これから時間がとれれば、古墳などもあちらこちらに点在しているので散策してみたいと思う。

今年も馬に乗り、温泉でからだを温め、友人たちと語らい、旅に出ながらも仕事と雑用をこなす日々が続くだろうな~。

写真はFBのアルバムに。
https://www.facebook.com/photo/?fbid=5922675414459031&set=a.5922688344457738

今年の初乗りで馬が笑う?2023年01月07日

今年の初乗り前に馬房に挨拶まわりに行くと…。

相変わらず馬体の大きなS嬢に挨拶すると、写真のような顔に…毎回笑える。よくこんな顔をする…大きな顔で長い歯茎をだしていて思わずいつになく持っていたスマホで撮影。離れたところからでも匂いに敏感らしい。

この顔は「フレーメン」と言い、笑っているわけではないのだ。
匂いに反応して起こす行動で、私がいつも騎乗前にハーブティーやのど飴を口にするからかもしれないな~。それらに反応して匂いを敏感に感じ取ろうとしているらしい。それにしてもすごい歯と顔だなぁ。

2000年生れの牝馬。もう23年も使っている歯は化石のよう。
馬の歯は乳歯が生えて大人の歯に生え変わるのは人と同じだけど、雄と雌で数が違うのだそう。草をかみ切るようにクワのような形の切歯、ウスのようにすりつぶす為の臼歯があり、一生伸び続けるけど草などを食むことで擦れていき、虫歯にもなりにくいらしい。

そして、今年の初騎乗はいつものように10歳馬のやんちゃなJくんでした。10日間も年末年始の馬場の休暇があると、馬の手綱を持つ力と、馬体の上で自分の体幹を保つ力が…私の筋力がみごとに衰えていたことに気づいた新年早々でした(-_-;)。

初乗り やんちゃな馬との駆け引き2023年01月08日

新年 初乗り 馬房にて
今年の初乗りは、年末年始の休暇から10日後。

相棒はいつものやんちゃなJくん。
久しぶりの騎乗で、馬が動き出してすぐに手綱を握る力が弱っているのに気付いた。なんだか体幹を維持する力も低下したみたいで、パワフルなJくんの動きに手綱をもっていかれる。それでなくても頭を下げやすい馬なのだ。

手綱に余計な力を入れてはいけないのだけど、騎座で受ける力が弱くなっているのに気づいたのか、賢いJくんは手綱を緩めようと頭を下げて、こちらの様子をうかがってくる。常歩から速歩に歩度を変えると、少しの距離しか騎座の安定が維持できなくて手綱を引いた形になり、腕も脇につかずに伸びてしまう。数日使わないだけで筋力が低下してしまうことを思い知らされた、そして馬に乗るのに必要な筋肉は普段の生活では中々使わないよな~などと考えた。

正しい扶助と姿勢で騎乗できれば、スムーズにハミもとれ、脚の力と騎座のバランスだけで回転もできる相棒なのに…。

パワーのある馬は、コントロールするのに手綱だけが強くなっても反対に引っ張られるし、かといって馬なりに走られても制御できなくなる。その間のちょうどよい力の入れ具合を探り、折り合いをつける駆け引きが続く…今日はそれに時間を費やしてしまった。今月は、しばらく馬の上で特に骨盤周りの筋力を回復させながらの練習になるだろうな~。

世田谷の国分寺崖線を知る2023年01月10日

世田谷自宅から見える山々
新年の休みに自宅から一望できる山々の名前を調べてみました。

とりあえず、正面に見える天城山~箱根山~丹沢~富士山まで
その右側、山梨~長野の山々は次回。見る場所によって山の位置も違い、山頂の形などで判断するので、一周するとなると中々時間がかかります。途中の山もまだ判明できず…というものがいくつか。
(人が来るたびに聞かれても名前がわからないことが多々あったので)

そしてこの場所が、国分寺崖線という高台にあたる地域だということを初めて知りました。生まれた時から世田谷にいるのに知らないことはたくさんあるものです。

多摩川の水流により、長い時間をかけて削られてきた崖の連なり。それによってつくられた段丘と湧き水により多くの緑が茂る場所が続くところ。そのかわり坂も多く、桜坂があるのもすぐ近くでした。壮大な景色が眺められる高台があり、等々力渓谷などがあるのも、なるほどと思ったのでした。あちらこちらに古墳や近代化遺産なども残されているので、時間があれば散策に行ってみたいな~と思っています。

詳しくは世田谷区のページより
「国分寺崖線って?」
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/010/003/001/d00012078_d/fil/12078_2.txt
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/010/003/001/d00012078_d/fil/12078_1.pdf

山の写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo/?fbid=5949331185126787&set=a.5922688344457738

富士山の大沢崩れに驚く2023年01月13日

朝霧高原から見える富士
先週は、朝霧高原に滞在していました。

山梨の富士山駅のすぐ近くに妹家族が住んでいるので、数年前までは毎年訪れるたびにそこに滞在していました。いつも窓をあけると大きすぎる富士山が…。近すぎて全体像が見えないので、山は少し離れたところから眺めるのがいいな~などと思っていましたが…。

今回はコロナウイルスなどの影響で、家族に高齢者や幼児がいることもあり朝霧高原に…部屋から正面に見えたのは、いつも自宅から見える富士山の裏側。今も崩壊を続けているという割れ目がパックリと広がる大沢崩れの谷間を見て、思わずいずれは山頂が崩れていくのではと驚きました。山頂の剣が峰から見る谷と、その先の扇状地はどんなだろうと空想してしまいます。山の西側に住んでいる方たちにとっては日常の風景かもしれませんが、いつも反対側の山を見ているせいか、あまりの違いに唖然としたのでした。

朝霧高原には、うららかな日差しの中で牛たちが放牧され、中には横倒しで寝ているのんきなものも。帰途の足柄から見えるのは、また別の顔の富士山。ことしは、年初から壮大な景色に出会う旅となりました。

エゴン・シーレ展~東京都美術館2023年01月26日

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
クリムトの弟子でもあるエゴン・シーレ。数年前に「クリムト展 ウィーンと日本1900」が開催された際に、「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」というドキュメンタリー映像を見たが、今どきは情報もたくさんあり両者について詳しく知ることができるだろう。

クリムトの作品の中でも「接吻」は有名だけど、当時来日した「ユディト1」を間近に見た時は衝撃的だった。旧約聖書に登場する女性とはいえ首を手に背景には金が施され。保守的なウィーンという舞台で流れる時代に反逆するような表現、しかも官能的である。そして、全長約34mもある壁画「ベートーベン・フリーズ」(複製)は忘れられない。

そんなクリムトに多大な影響を受けながら、短い生涯の中で人間の内面に深く切り込んだ独自の作風を確立したエゴン・シーレ。わずか16歳でウィーン美術アカデミーに史上最年少で入学するも、保守的な教育に飽き足らずすぐに退学し運命的にクリムトに出会う。そこで絵は美しいものを描くだけでなく、本質的(内面)なことをいかに表現するかということの大切さをクリムトに語る若い彼がすごい。

世紀末のウィーン、サロン文化の中で繰り広げられる交流、短い人生を駆け抜けるように生きた彼の生涯を垣間見るような空間にしばらく圧倒された。

作者の気配が感じられ、ストーリーのある作品に人は引き込まれる。

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
https://www.egonschiele2023.jp/

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo/?fbid=5995001797226392&set=a.5957774504282455