乗馬-落馬未遂 その42021年07月23日

長いこと乗馬を続けていると、落馬未遂が何度もあるものだ。

今回は馬の扶助に関するトラブル。馬にも知性がある…納得いかないことをされれば、それらしい素振りをするし怒りもする。

初めて馬に乗った時、前に馬を動かすために「脚でお腹をポンと蹴ってみて」と言われることも多いと思う。そのまま脚の合図は蹴るということだと思い込んでいる人はかなりいると思う。私も長いことそう思っていた。自由に馬場での運動ができるようになり、馬術の練習をする前までは馬のお腹をポンと蹴って推進していた。

それが正しく馬をコントロールするための扶助(合図)をマスターすることになったとき…具体的に説明するのは難しいが、例えるなら前進は「バランスボールを内腿ではさんで少しジャンプしながら前に進むような動き」とでもいうのだろうか。とにかく膝から下、特に足首などにはそんなに力を入れ続けない、そしてどっかりと馬の背に座ることもない。内腿で挟んで、頭を上に伸ばす感じ。腹筋に力を入れ、背筋を使って馬の上でバランスをとる。ブレーキも手綱を強く引くのではなく、軽くにぎり体幹と騎座を使ってスピードコントロールをする。そうかといって、自分の動きは馬に随伴するので身体が固くなってもいけないと…。

これをマスターするまでの大変なこと…何が大変かというと長いこと身体に記憶されている動きをこの年で矯正することの難しさ。自分との闘いでもある。

■イケイケ駈歩の男性騎乗者の後ろで (乗馬歴13年ころ)

ある駈歩レッスンの日…馬術のような抑えた感じのゆったりとした乗り方ではなく、とにかく威勢よく駈歩で早く周りたいと思って倶楽部に来る人もたくさんいる。そんな人に限って、よく馬のお腹を蹴る…そして馬に跳ねられる…落馬…というパターンを繰り返している。

調教された練習馬によってその許容量もちがうと思うけど、駈歩が調子よくできる馬にしてみれば、強く蹴られるのは怒られるようなもの。乗っている人はもっと早く進めと脚に力をいれるけど、納得のいかないところで力を入れられれば「何をするんだ」とばかりの行動にでる馬もいる。

またもや私の前を馬なりの駈歩で思い切り走っている男性が、馬に後ろ脚を跳ね上げられ落馬した。いつものパターンに慣れ、こちらも少し距離をとっていたけど、コーナー近くで距離が詰まった時、突然のことに騎乗している馬がびっくりして横っ飛びした。

私が乗っていたのは、誘導場の仕事もしていた華奢な体格の牝馬で背中の面積も狭い。蹄跡とはいえコーナーで横っ飛びされて、いつものようにズルりと片側に滑り、何とかバランスを保とうとしたけど、何しろ背中の踏ん張りどころが狭かった。次に馬が動く前に鐙をはずしてピョコンと飛び降りた。片足での着地で軽く尻もちをつくが、すぐに馬の手綱を取りに行った。(馬が手綱なしに走ったり他の人に迷惑をかけないため)

このあと気づいたのは、倶楽部にきていて駈歩の練習をしているとはいえ、みんな目的や目指しているイメージが違うということ。

広い海辺の海岸線を白い馬で颯爽と走っていく…。
少し前の西部劇のワンシーンのようにワイルドに馬を操る…。
馬場馬術の演技を見て美しい乗り方がしたい…(私はこちら)
何人かで数頭の馬が並んで同じ線上運動をしたい…。

…と乗馬をはじめたきっかけのイメージは人それぞれ…とにかく基礎がいちばん重要になるのはもちろんだけど、違う行動イメージを目指している人たちが広い馬場で一緒に練習しては危ないこともあるのでは??? という疑問でいっぱいだった。

それからしばらくして、この馬で本格的な?初落馬をすることになる…つづく。