千葉市美術館-福田美蘭展2021年11月23日

南房総への旅の途中、千葉市美術館を訪れた。
福田美蘭氏の作品を観るのは初めてのこと。

それにしても、千葉市美術館のコレクションに多数の江戸時代~の錦絵や浮世絵、北斎や若冲らの作品が揃っていることに驚いた。それらを題材に現代の表現へと変換していく中で、光と影について問いていく過程がとても興味深かった。

「月と行燈の光はちがう」
またそれらによってできる影やその色の違い…なんて繊細な感覚だろう。写真を撮っていると光と影というのはいつも考えさせられるキーワードだ。その影響によってカメラにおさめたものが、ただの記録となるか…佇まいまで表現した一枚になるか…歴史的な作品から考察して作られた各々の作品の密度の濃さに時間をかけてまわった。

その後…秋の青空の下に現れた房総半島から眺める富士山がいつもとは少し違って見えた。

----- 展覧会概要より -----

福田美蘭(1963-)は、東京藝術大学を卒業後、最年少での安井賞や国際展での受賞等、国内外での活躍を通して独自の作風を切り拓き、絵画の新たな可能性に挑戦し続けています。人びとの固定観念を覆し、新たなものの見方や考え方を提案する福田の芸術は、単なる絵画という枠にとどまらず、豊かな発想力によって独自の展開を遂げてきました。


千葉市美術館 福田美蘭展
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/21-10-2-12-19/

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/harumi.maezawa.1/posts/4688251401234778