東京都庭園美術館「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」2022年02月20日

今年最初の美術展鑑賞は、ポンペイ展。
それから、 メトロポリタン美術館展~ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールの修復画・17世紀オランダ絵画と内容の濃い展示を見る機会が続いた。

先日は東京都庭園美術館にて開催されている「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」を訪れた。

展覧会案内の表紙写真はヤン・ファーブルの作品
《Hals Pantser》1996-2002年

金沢21世紀美術館での船越桂との二人展や「あいちトリエンナーレ2010」などで来日したこともある、ベルギー出身のヤン・ファーブル。曾祖父であるアンリの「ファーブル昆虫記」に影響を受けていたのはもちろんのことだけど、ヒエロニムス・ボスなどフランドル派の芸術家たちに大きなインスピレーションを受けていたことを知る。

サルバドール・ダリの諸橋近代美術館所蔵のブロンズ
「描き出しのあるミロのヴィーナス」「炎の女」
そしてミレーの《晩鐘》から着想を得たという「回顧的女性胸像」が展示されていたのもインパクトがあった。

写真撮影は、新館の展示室のみが可能だったので最終章のハイブリッドをキーワードにした作品のみ記録した。

都心でも緑の多いお気に入りの場所。今年は庭園には入れないけど、梅の花も咲きそろっていることだろう。

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・展覧会概要より

20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響力を及ぼしました。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを垣間見ることができます。

Chapter1 有機物への偏愛
Chapter2 歴史に見る奇想のモード
Chapter3 髪へと向かう、狂気の愛
Chapter4 エルザ・スキャパレッリ
Chapter5 鳥と帽子
Chapter6 シュルレアリスムとモード
6-1 分断化された身体
6-2 裁縫とシュルレアリスム
6-3 物言わぬマネキンたち
Chapter7 裏と表 ー発想は覆す
Chapter8 和の奇想
Chapter9 ハイブリットとモード

写真はFBのアルバムに
https://www.facebook.com/photo?fbid=4994677953925453&set=a.4989963674396881