世田谷の住宅街にアライグマって…2021年03月10日

今月は、上野の国立科学博物館にて「大地のハンター展」を観た。
所蔵されている多数の剥製と資料が並び、春休みを迎えた子供たちにもわかりやすい展示になっていた。

ところで、ハンターといえばとてもショックな出来事が…。
引っ越した際に世田谷の自宅の庭に連れてきた、数匹のらんちゅうときれいな色のコメット系の金魚が突然全滅する事態になってしまったのだ。

深夜、窓の外で風雨と思われる音に目を覚ました。大粒の雨音かと思ったら、水甕に乗せておいた手桶の落ちる音がした。転がる音に続いて水槽の中の水を動かす音が…おかしいと思ったけど窓のシャッターを開けるのも気味悪く、ライトを手に急いで二階のベランダへ。

庭を見下ろしてライトを照らすと、隣家から伸びた桃の木の枝の間に登りかけていてる丸々とした茶色い動物がこちらを見ていた。ライトを当てても、こちらの顔が見えないのか動かない。そのままいられても困るので、手元のタオルを投げ落とすと飛び降りて走っていった。眼下の庭を照らすと、水槽まわりのものが散乱している。

深夜の暗い中、確認するのもなんだか嫌な気分で夜が明けるのを待った。家人を呼び、カーテンをあけると…数匹のらんちゅうの頭だけが転がり、うろこがキラキラと散乱していた。コメットは2匹が消え去っていて、1匹だけが頭を傷つけられ瀕死の状態で残っていた。まるでホラーだ…(泣)

丸く大きな姿は猫でもタヌキでもなかった。顔の模様が白くはなかったのでハクビシンではなくアライグマだと分かった。それでも何故世田谷の住宅街の真ん中に現れたのか…大きな庭があるお宅が周りに多いこともあるのか、どこかに生息しているのだろう。

金魚は20cm以上の大きさまで育っていた、それを捕食する??
どんなに力があるのだろうと想像するだけで、あのラスカルくんとは別の生き物のようでイメージが全く変わってしまった。

…とここで話は終わらない。

数日後、また深夜に庭で物音が…水槽の上には大きなペットボトルに水を入れて重りにしてあったが、みごとに落ちた音がした。一匹だけ残ったコメットが傷も癒えかけた矢先に持ち去られてしまったのだ。水槽は60cm以上の高さのテーブルの上に置いたのに…。

前回も含め、すべての水槽の底には産卵したばかりの金魚の卵がたくさん沈んでいた。季節的なのか、危機感からなのか、もう言葉もない…茶色い動物の体長はそんなに長くはないしっぽを入れても1mくらいはあった。あとで熱帯魚店の方に聞くと、普通の家の池の大きな錦鯉などもたくさん被害にあい、六本木では大きな水槽ごと倒されたとか…都心でも増えているらしい。錦鯉をつかめる手って…ちょっと想像できない。

その後、庭にはメダカだけが残り、木は早めに剪定してもらった。庭の四方には、馬の虫よけにもしている竹酢液を薄めて毎日夕方から散布した。

いるはずのないものが、そこにいる。
それだけで何か落ち着かないものだ。

そして…今は梅雨空の下、大きな茶色いヒキガエルらしいのがいるはずのないところにじっと佇んでいる。手のひらにも乗らないくらいの大きさで色も土になじんで近くに行くまで気づかない。見つけたときの驚きといったら…近すぎて思わず声が出そうになる。

私がいちばん苦手とする生き物でもある。蛇やトカゲは何とも思わない、蛇は首にも巻けるし、トカゲやワニにも触れる。だけどカエルだけは何だかわからないけど生理的にダメでその姿に鳥肌が…住宅街で自然が豊かなのはいいけど、もう気配もなく現れるのはやめてください心臓がバクバクです。

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