アーティゾン美術館にて2021年02月18日

すばらしいコレクションを多数収蔵しているアーティゾン美術館を訪れた。ここも時間予約制で、並んだり混んだりすることもなく余裕をもってゆったりと観ることができる。

今回も、ルノアール、マティス、ピカソだけでなく前回観たパウル・クレー、イサム・ノグチ、マルセル・デュシャン、そしてアボリジニの作品や映像技術にいたるまで多くの部類の展示企画。

写真は、ジョセフ・コーネルのコラージュ作品「衛星の観測」
北斗七星の星々が五万年後にどのような形になるかの予想図なんて…コラージュの素材としての発想とは思えない作品に出合った。どれも新たに収蔵されたという魅力的な作品たちである。

この美術館の好きなところは、全体のゆったりとした配置と照明のバランスがすばらしいところ。多くの美術館は観ているときにもガラス面に照明が反射して作品を観ることに集中できなかったり、作品保護ために照度を落とすのは仕方ないとしても気になるところが多々ある。ここでは「ガラス張りの額に入れないで展示しているのか」と思わせるほど光が微妙な角度で設置されている。作品名や説明が読めないなどということもない。

そして、各フロアにはViewDeck(展示室とつながった展望休憩コーナー)があり、眼下にはちょうど現在工事中の隣の高層ビルの作業風景が目前に広がっていた。大きな重機が基礎工事をしているのだが、中々お目にかかれないシーンに目が離せなくなり、美術館にいることをつい忘れたりして…温かい日差しの中で時が過ぎた。

アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/

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